家庭菜園にもにがり

天然にがりってなんですか？

マグネシウムが作物に不可欠である事は先に述べましたが、ご存知のように土壌にも大変重要なミネラルでもあります。
マグネシウムは潅がい水や雨水に溶けて流出しやすい成分なので、土壌にマグネシウムが足りなくなるとアルカリ土壌になってしまいます。
土壌の最適ｐＨは５．０～６．５だといわれています。マグネシウム欠乏が起こると、根酸が出にくくなり根のリン酸の吸収が悪くなります。また、カリ成分が多すぎてもマグネシウムがうまく根から吸収されない為、肥料のバランスが重要になってきます。野菜や果樹のマグネシウム吸収量はリン酸に匹敵するとも言われています。作物体内の栄養バランスをとるためにも、マグネシウムは常に適量吸収されるべきなのです。葉中マグネシウム含有量が0.2％以上が目安となるようです。

植物に重要なミネラルとして上げられるもう１つの物質がカルシウムです。
カルシウムを与える上で現在よく使用されているのがカキ殻やサンゴなどですが、従来はカルシウムやカリウム、リン酸などを土壌に与えることばかりに注目され、土壌がアルカリ性に傾いてしまいました。これが、現在大きな問題になっています。本来液体であればカルシウムもマグネシウムも塩素や硫酸といった酸性のプラスの電子を持った分子とバランスをとって存在しますが、カキ殻やサンゴはアルカリ性です。
このことで土壌がアルカリ性に傾いていたのです。

その点、にがりは塩化マグネシウムや塩化カルシウムなどアルカリ性と酸性が共存し、酸性が少し高くｐｈが６．８の弱酸性です。ただし、原液のままでは濃度が高く水で希釈しなければなりません。
当然水道水のｐｈが約７の中性ですので、薄められたにがりのｐｈも高くなります。
しかし、もくすいの原液のｐｈは１．８と非常に酸が強い強酸性であり、散布する際、水で５００倍に薄めたとしてもｐｈ５．０を示します。このｐｈはアルカリ土壌で悩まれている方には最も理想的と言えます。

過去において、還元水生成機で水道水を電気分解で強酸性水にし、畑に捲いて土壌改良や殺菌を行っていました。そういった目的で強酸性水は重宝されていたようです。もくすいは、強酸性でありながらミネラルが豊富に含まれている画期的な商品とも言えます